工場の室内温度を下げるには

施工後の写真

太陽熱高反射塗料(遮熱塗料)が今ほど知られていなかった、2003年7月。遮熱システム担当として奔走していた大阪事業所の安田に、常務の荒木から電話が入った。
ある工場の遮熱対策として、ATTSU-9を提案するようにという話である。

現場は、滋賀県にある積水ハウス株式会社、浅井工場。
真夏には40度にも達する室内環境の改善策として、工場屋根に太陽熱高反射塗料(遮熱塗料)を再塗装するという提案になる。

積水ハウスは、住宅メーカーとして品質の高さに厳しい基準をもつ企業であり、数社のコンペティションを行って優秀なものを採用するという方針がある。
その高い要求をクリアすることは容易でないが、もし採用が決まれば自社にとって大きな実績になる、と荒木は考えていた。

カーバールーフか?遮熱塗料か?

それから間もなくして、安田は浅井工場を訪ねる。
案内された建物は、広さ約1万平方m。確かに、工場内部の半分に設置された中2階が特に暑い。天井までの高さは約4mあるが、それでも屋根からの熱気が感じられる。
上着を脱いだ安田は、思わずハンカチを取り出した。

同社では当初、屋根全体を断熱素材で覆うカバールーフ工法を検討していたが、重量の問題がネックとなった。この辺りは積雪量が多く、カバールーフを合わせると相当な荷重になってしまうのだ。そのようなことから、再塗装による遮熱案が浮上し、そのコンペティションに参加の声がかかったのである。

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